ブレないイベントをつくるための最重要ポイントとは?

イベントを企画するとき、多くの人が真っ先に考え始めるのは「会場どこにする?」「何人くらい来る?」「コンテンツどうする?」といった具体的な作業です。
もちろんこれらも大事ですが、実はそれよりももっともっと先に決めるべきものがあります。
それが “テーマ” です。
テーマって、一見ただのタイトルとかスローガンのような印象がありますよね。でも実際には、イベントの方向性、空気感、伝えたいメッセージ、進行の組み立て…そのすべてを支配する超重要キーワードなんです。
この記事では、イベントのプロも絶対に最初に決める「テーマ設定の重要性」について、カジュアルにわかりやすく解説します。
1. テーマはイベントの“設計図”みたいなもの
イベントを作るときにテーマが必要なのは簡単で、
テーマがあるだけで「企画のブレ」が一気になくなるから。
たとえば、家を建てるときに設計図なしで「とりあえず部屋をつくってみよう」とはなりませんよね?
イベント企画も同じで、テーマという設計図がないと、途中で判断に迷ったり方向性がバラバラになったりします。
よくイベント制作の現場で起きるブレはこんな感じ。
- Aさん「楽しい懇親会にしたい」
- Bさん「いや、もっとフォーマルにしたい」
- Cさん「せっかくだから学び要素を入れたい」
- Dさん「盛り上がる演出を多めにしたい」
これ、テーマが決まっていない典型的なパターンです。
誰が何を言ってもすべて“あり”になってしまうので、結果としてまとまりのないイベントになりがち。
でもテーマが「社員同士が距離を縮める夜」に決まっていたらどうでしょう?
- フォーマルすぎる案 → ちょっと違う
- 堅苦しい講義 → テーマからズレる
- 和気あいあいと交流できる企画 → これが正解!
こうして、判断がめちゃくちゃ簡単になるんです。
テーマは、企画者・司会・演出チーム・制作会社…
関わる全員の“共通言語”になるんですね。
2. テーマがあると判断スピードが爆速に上がる
テーマはイベント企画中の“軸”になります。
たとえば企画会議中に、誰かがアイデアを出すたびに「あ、それテーマ合ってる?」「この演出、テーマとズレてない?」と照らし合わせられるため、無駄な議論が激減します。
イベントの現場では、制作途中で方向転換したり、内容変更が必要になることがよくあります。
そんなときにもテーマがあるだけで、スパッと判断できるんです。
● テーマがないイベント
→ 変更のたびに大混乱
→ どれも正しい気がするから決めきれない
→ 時間だけが溶けていく…
● テーマがあるイベント
→ 「この案はテーマに沿ってる?」の一言で決まる
→ 迷いがなくなる
→ 全体の完成度が自然と上がる
“テーマが企画のブレを防止する”とはまさにこのこと。
3. オンラインイベントもハイブリッドイベントも、テーマがないと危険
リアルイベントだけでなく、
オンラインイベントやハイブリッドイベントでは、テーマの重要性はさらに大きくなります。
オンラインは特に、
- 参加者の集中力が続かない
- 飽きられやすい
- 画面越しだと空気が伝わりにくい
という弱点があります。
だからこそ「今回の主旨は何?」「何を感じてほしいの?」という軸が超明確である必要があります。
● ふわっとしたテーマのオンラインイベント
→ ただ情報を並べただけになる
→ 視聴者が“何を受け取ればいいか”がわからない
→ 途中で離脱されやすい
● わかりやすいテーマのオンラインイベント
→ 流れに一体感が出る
→ 全員がゴールに向かって視聴できる
→ メッセージが刺さる
ハイブリッドはさらに複雑で、
“リアル会場の空気”と“オンラインの視聴者の体験”の両方を設計しなければいけないため、テーマがないとイベント制作が完全に迷子になります。
4. 良いテーマは「短い・わかりやすい・日本語」これが鉄則
テーマは内容がよければOK…ではありません。
伝わりやすいこと が超重要です。
イベントの参加者は、いちいち長文を読んで理解してくれるわけではありません。
直感的に「どういうイベントか」がわかる必要があります。
▼ 良いテーマのルール
- 短くて覚えやすい
- 日本語で伝わる
- “何をするイベントか”がパッと想像できる
- 人によって解釈にズレが出ない
逆に良くないテーマの例も紹介します。
● NG例① 英語の難しい言葉
「Innovative Empowerment Forum」
→ かっこよく見えるけど、人によって想像がバラバラ
● NG例② 抽象的すぎる言葉
「未来への架け橋」
→ 良い意味だけど、何をするイベントなのかが読み取れない
● NG例③ 長すぎる説明文
「社内コミュニケーションの改善と未来の組織づくりを考える交流イベント」
→ もはやテーマではなく文章
やっぱり一番強いのは 「シンプルで具体的」 です。
5. テーマが“伝わるかどうか”でイベントの質が決まる
良いテーマは参加者の体験すべてに影響します。
- 会場の空気
- 司会のコメント
- 映像や資料の雰囲気
- 演出の流れ
- 参加者の気持ちの動き
すべてがテーマに沿って作られるので、イベント全体が統一感を持ちます。
たとえばテーマが「つながる夜」なら…
- 司会の第一声も“つながり”がキーワード
- 演出は交流しやすいものに
- BGMは明るすぎず落ち着きすぎず
- 企業メッセージもテーマに絡めて話せる
もはやテーマはイベントの“中心軸”そのものです。
6. テーマがあると制作チームも楽になる
イベント制作って、実は何十人も関わる大仕事です。
- クライアント
- 企画担当
- 制作会社
- 映像チーム
- 音響チーム
- 舞台監督
- 司会者
- 当日のスタッフ
これら全員が同じ方向を向くためには、共通言語が必要です。
テーマは、その最強の共通言語。
テーマがしっかりしているプロジェクトは、スタッフ同士の会話もスムーズ。
判断が楽なので、無駄なストレスや摩擦も減ります。
逆にテーマが曖昧だと、
- 制作チームの解釈が全部バラバラ
- すれ違いが起きる
- 修正が続いて疲弊
- “何のイベントを作ってるのか”わからなくなる
という最悪のループに入ります。
これは本当に現場あるある。
7. テーマの作り方|誰でも使えるシンプルな方法
テーマ作りで悩む人は多いですが、実はコツは簡単。
★ ステップ1:イベントの目的を1つに絞る
例)交流して仲良くなる、情報を持ち帰ってほしい、感謝を伝えたい
★ ステップ2:その目的を“感情で表す”
例)距離を縮める、ワクワクする、心が動く
★ ステップ3:10文字以内の言葉にまとめる
例)
・「つながる夜」
・「ワクワク共有会」
・「未来を語ろう」
・「ありがとうを伝える会」
テーマは長ければ長いほど伝わりません。
短く、はっきり、ズバッと が正解です。
8. まとめ|テーマはイベントの“心臓”みたいなもの
テーマが決まっていないイベントは、例えるなら“自転車のハンドルがない状態”です。
どこに向かって走っているのか自分でもわからないし、ちょっとした衝撃で方向がズレてしまいます。
逆にテーマがしっかりしていれば、イベントが安定して一本の筋が通ります。
- ブレがなくなる
- 企画がスムーズ
- オンライン・ハイブリッドでも伝わりやすい
- スタッフ全員の判断基準が統一
- 参加者の体験がまとまる
- 結果的に“良いイベント”が完成する
テーマは、派手な演出よりも、豪華な会場よりも、はるかに重要な要素です。
「テーマをナメてはいけない」
というのが、イベント制作の現場の本音です。


