パワーポイントスライドを“2台同時に動かす”プロが使う裏技
― 業務用クリッカーを使用することで実現する効率的な運用術 ―
オンラインセミナーやウェビナーでは「どれだけスムーズに資料を展開できるか」が参加者の満足度を左右します。なかでも、パワーポイントスライドを2台同時に動かすという高度なテクニックは、複数の資料を同時に扱う講師や、デモ画面+解説スライドを並行表示する企業セミナーで重宝されています。
しかし、2台のPCや2つのスライドデッキを扱うとなると、操作が複雑になりがちです。その課題を一気に解決してくれるのが、業務用クリッカーを使用するという方法です。本記事では、実務でよく使われる最新ノウハウを、日本のオンラインセミナー文化に合わせて丁寧に解説していきます。
■ なぜ2台同時操作が求められるのか
オンラインセミナーでは、以下のような状況で“複数スライドの同時操作”が必要になります。
- 解説用スライドとデモ用スライドを同時表示すると理解度が高まる
- 講師とファシリテーターで別資料を並行進行したい
- Zoom・Teamsの画面共有を2チャンネル切り替えする場合
- Webセミナーの裏側で進行台本スライドを別PCで同期させておきたい
これらを手動で行うと、キーボードによる個別操作が煩雑になり、タイムラグも発生します。しかし、業務用クリッカーを使用すると、この問題が劇的に解消されます。
■ 業務用クリッカーを使用するメリット
一般的な安価なプレゼン用リモコンでは、複数PCの同時操作は困難です。しかし、プロの配信現場では以下のようなマルチリンク対応の業務用クリッカーが利用されています。
● 1台のリモコンで複数PCへ同時送信
送信機(USBドングル)を2台のPCに挿しておけば、
「クリック1回で両方のパワポが同時に進む」
という環境が作れます。
● 安定した電波強度
オンラインセミナーは通信環境だけでなく、周辺電子機器の干渉も起こりがちです。
業務用クリッカーは電波の安定性が高く、会場型・オンライン型どちらでもスムーズ。
● 安全な誤作動防止機構
誤タップを防ぐロック機能や、レスポンス遅延が起きにくい設計など、プロ現場に必要な機能が充実しています。
■ 具体的なセットアップ手順
ここからは、実際に2台同時にパワポを動かすための基本的な構築方法を解説します。
① PCを2台用意する
- メインPC:解説スライド
- サブPC:デモスライド、または進行用スライド
という構成が一般的です。
② 業務用クリッカーの受信ドングルを2台に接続
多くの業務用モデルは
1つのリモコンで複数ドングルを同期登録できます。
③ PowerPointを「発表者ツール OFF」で設定
特にオンラインセミナーでは、発表者ツールを使うと画面共有が複雑化しやすいため、
**同一画面モード(全画面スライド表示)**にしておくとトラブルが減ります。
④ Zoom/Teamsの画面共有設定
PCごとに共有対象を選び、必要に応じて以下を組み合わせます。
- メインPC → スライド表示
- サブPC → デモ画面
- 進行役PC → 台本用スライド
⑤ クリッカーのテスト
必ず「同時に進むか」を参加者が入室する前にテストします。
業務用クリッカーは安定性が高いものの、念のため操作遅延や抜けがないか確認しておきましょう。
■ 実際のオンラインセミナーでの活用例
● ビジネス研修
講師がメインスライドを進めながら、参加者向けワークシートスライドも同時進行。
参加者は画面を切り替えずに理解を深められます。
● ITツール説明会
製品の設定画面(サブPC)と、説明用スライド(メインPC)を同期することで、
「操作 → 解説」の流れがスムーズになり、離脱率も減ります。
● 社内向けライブ配信
裏方の進行スタッフがメイン講師と同じタイミングでスライドを進められるため、
司会進行と内容説明のズレがなくなり、配信品質が向上します。
■ トラブル時の対策ポイント
● ボタン反応が遅い
→ クリッカーと受信ドングルの距離を短くする
→ USBハブ経由ではなくPC本体に直接挿す
→ Bluetoothではなく独自周波数のモデルがより安定
● 一方のPCだけスライドが進まない
→ 受信ドングルの再ペアリング
→ PowerPointが「編集モード」になっていないか確認
→ 他アプリがフォーカスを奪っていないかチェック
● Zoomが共有を切り替えてしまう
→ 画面切り替えショートカットとの干渉を防ぐため、
不要なアプリを終了しておく
業務用クリッカーを使用すれば、これらのトラブルは大幅に減り、配信の安定性が向上します。
■ まとめ:プロ品質のオンラインセミナーを実現する最強ワザ
オンラインセミナーの価値は 「伝わりやすさ」と「運営の滑らかさ」 によって決まります。
パワーポイントスライドを2台同時に動かすことで、視覚的な情報量を増やしつつ、受講者の理解を助けることができます。
そして、その基盤となるのが
業務用クリッカーを使用する
というシンプルながら非常に効果的なテクニックです。
- 操作の安定性
- 多PC同時制御
- プロ現場仕様の信頼性
これらを兼ね備えることで、講師は進行に集中でき、参加者は快適に視聴できます。
ぜひあなたのオンラインセミナーにも、この運用方法を取り入れてみてください。


