完全トラブルシューティングガイド
ハイブリッドイベントは、リアル会場とオンライン配信が合体した便利なイベント形式です。
しかし “2つの世界を同時に動かす” という構造上、トラブルの発生率は普通のイベントより圧倒的に高め。
実際、イベント制作の現場では、
- 音が出ない
- 映像が止まる
- 回線が落ちる
- 登壇者が入れない
- 会場の設備が動かない
- オンラインの声が会場に回ってハウリング発生
など、小さなトラブルから大事件まで日常茶飯事 です。
この記事では、ハイブリッドイベントで実際によく起きるトラブルを、原因+解決策とセットでわかりやすくまとめました。
主催側でも、運営スタッフでも、これを読んでおけばかなり安心して当日を迎えられます!
■ 1. 音声まわりのトラブルは全ハイブリッドイベントの“最強ボス”
ハイブリッドイベントで一番やばいのは 音声トラブル。
特に「会場音声 × Zoom音声 × 配信用ミキサー」が絡むと、一気に地獄化します。
▼ よくあるトラブル①:オンラインに声が届かない
ハイブリッドの“あるあるNo.1”。
原因パターン
- ミキサーのアウトがZoomに届いていない
- PC側の入力デバイスが別のマイクに切り替わっている
- USBオーディオインターフェイスが認識されていない
- Zoomの音声設定が自動になっている
- ケーブル抜け・緩み
解決方法
- Zoomの「マイク設定」で正しいデバイスを指定
- ミキサー → オーディオインターフェイス → PC の流れを確認
- ケーブル接続を総チェック
- Windows/Mac 側で入力レベルが動いているか確認
- インターフェイスを再接続(USB抜き差し)
プロの鉄則
👉 音声は「どこから来てどこへ行くか」を紙に書いておくと迷子にならない。
▼ よくあるトラブル②:ハウリング(キーンという音)
地味に怖い。
原因パターン
- 会場スピーカーの音がオンライン音声として再びZoomへ戻る
- 登壇者のPCのマイク&スピーカーがON
- スマホで視聴してる人が会場で音を出している
- マイクがスピーカーの真横にある
解決方法
- Zoom側マイクは会場PCでは必ず“ミュート”
- 登壇者PCはスピーカーOFF
- 会場スピーカーとマイクの位置調整
- スマホ視聴者には「音量ゼロ」をアナウンス
プロ対策
👉 会場に“ハウリング番長(音だけ監視する人)”を置く。
▼ よくあるトラブル③:オンラインの音量が小さい・大きすぎる
原因パターン
- PC側のボリューム調整
- Zoomの自動音量調整が暴れている
- ミキサーの出力レベルが偏っている
解決方法
- Zoom設定「自動音量調整をOFF」
- ミキサー側は -6dB〜0dB を目安に
- PCスピーカー設定を統一
- ゲインとフェーダーの両方をチェック
コツ
👉 スタッフ間で“基準音量”を共有してから本番へ。
■ 2. 映像まわりのトラブルは焦ると悪化するタイプ
音声に次いで多いのが 映像が映らない問題。
▼ よくあるトラブル①:カメラ映らない/ブラックアウト
原因パターン
- キャプチャーボードが認識されていない
- HDMIケーブルの断線
- 映像スイッチャーが別のチャンネル
- カメラの出力設定(1080i/1080p)が不一致
- 会場のAV機器との相性問題
解決方法
- HDMIの抜き差し
- カメラ → スイッチャー → PC の順で再起動
- カメラの出力形式(1080p/60推奨)を統一
- スイッチャー側の入力を正しく選択
- 別ケーブルでテスト
超重要
👉 会場備え付けのカメラは“癖あり”が多いため事前チェック必須。
▼ よくあるトラブル②:画面共有の音が出ない
原因パターン
- Zoomの「音声を共有」がOFF
- PCの音声再生デバイスが違う
- 動画の音量がゼロ
- YouTubeのタブがミュート
解決方法
- 画面共有 → 「音声を共有」に必ずチェック
- 動画は事前に再生テスト
- PCのサウンド設定も確認
プロのコツ
👉 動画再生係は必ず1人に固定する。
■ 3. 回線トラブルはハイブリッド最大のリスク
「音も映像も完璧!」
と思ってても 回線が落ちた瞬間に全部終わります。
▼ よくあるトラブル:配信が重い・止まる・カクつく
原因パターン
- Wi-Fiを使っている(地雷)
- 会場の回線が弱い
- 他の利用者が帯域圧迫
- VPN接続
- PCのスペック不足
解決方法
- 必ず有線LAN
- 会場の上り速度10Mbps以上を確認
- 可能なら専用線を確保
- VPNは切る
- 配信用PCは余計なソフト全終了
プロの常識
👉 “回線は命” → 予備回線(テザリング・モバイルルーター)必須。
■ 4. 登壇者・参加者まわりのトラブル
ハイブリッドイベントは「人」が原因の事故も多いです。
▼ トラブル①:登壇者がZoomに入れない
原因パターン
- URLが違う
- パネリストURLを見落としている
- 会社のセキュリティでブロックされている
- アプリが古い
- ブラウザで起動しようとしている
解決方法
- パネリスト用と視聴者用は説明を明確に
- 入室テストURLを事前に発行
- 会社PCのセキュリティは事前に相談
- アプリのアップデート案内
- 当日サポート担当を付ける
▼ トラブル②:登壇者の音声・映像が不安定
原因パターン
- 自宅Wi-Fiが弱い
- PCスペック不足
- Bluetoothイヤホンの遅延
- マイクがONになっていない
解決方法
- 有線LAN or Wi-Fiルーターそばで配信
- 不要アプリ終了
- Bluetoothを避け、ワイヤードイヤホン推奨
- リハーサルで状態確認
■ 5. 会場まわりのトラブルも油断禁物
▼ トラブル①:会場の音響設備が使えない
原因パターン
- オペレーター不在
- 会場のミキサーが古い
- 音声分岐ができない
- 会場スピーカーと配信音声のルーティングが複雑
解決方法
- 会場スタッフのオペレーターが必要か事前確認
- ミキサーの仕様書を入手
- ライン出力の場所を確認
- プロの配信会社に相談
▼ トラブル②:プロジェクター/スクリーンが映らない
原因パターン
- 解像度不一致
- HDMIが届かない
- 会場の切替器が古い
- Thunderbolt → HDMI 変換が不調
解決方法
- 解像度は1080pで統一
- 変換アダプタはApple純正推奨
- HDMI延長ケーブルは高品質を利用
- 会場備品は前日チェック
■ 6. トラブルを減らす“事前準備の型”を作る
実は、ハイブリッドイベントのトラブルの8割は「準備不足」。
そこで、現場で絶対使われる“事前準備テンプレ”も紹介します。
▼ 事前準備チェックリスト(ガチで使えるやつ)
▼ 技術まわり
- 有線LANの確認
- バックアップ回線
- 全カメラ動作確認
- 音声入力・出力ルーティング整理
- ミキサーのレベルチェック
- Zoom本番アカウントの確認
- 配信用PCのアップデート停止
- 画面共有テスト(動画含む)
- マイク電池交換(ワイヤレスの場合)
▼ 運営まわり
- 進行表
- スタッフ動線
- 登壇者の入室方法説明
- 事前URL送付
- 参加者向けマニュアル
- サポート窓口の案内
- 練習セッション設定
▼ 本番当日
- 音声レベルの基準化
- 共有画面の最終確認
- ハウリング監視
- 録画設定ON
- 退室時のアンケート案内
■ 7. 最後に|ハイブリッドイベントは“仕組み化すれば怖くない”
ハイブリッドイベントは、
- 機材
- 回線
- 会場設備
- Zoom
- 人
- 音
- 映像
など、複数の要素が同時に動くため、普通のイベントより難易度は高めです。
しかし逆に言えば、
- 事前準備
- 動線設計
- テスト
- トラブル想定
- チェックリスト化
これらが揃えば トラブルはほぼ防げます。
イベント制作の現場では、
「ハイブリッドイベントは準備力がすべて」
とよく言われます。
この記事を参考に、ぜひあなたのイベントも万全のトラブル対策で成功させてください!


