イベント・オンライン配信で最低限知っておきたい音の話
イベントを企画するとき、多くの人が最初に気にするのは「見た目」です。
ステージ装飾、照明、スクリーン、映像演出……。
ですが、現場を長く経験していると分かります。
クレームになるのは、だいたい「音」です。
- 声が聞こえない
- 何を言っているか分からない
- ハウリングがうるさい
- オンライン配信の音が小さい・割れている
この記事では、
音響の基礎知識として最低限押さえておきたいポイントを、カジュアルに解説します。
なぜ音響はビジュアルより大切と言われるのか?
極端な話をします。
- 映像が多少荒れていても、音がクリアなら内容は伝わる
- 映像が完璧でも、音が聞こえなければ内容は伝わらない
つまり、
音がダメ=イベントの価値が一気に下がる
ということです。
特に、
セミナー・式典・株主総会・社内イベントでは
「聞き取れない」は即クレーム対象になります。
音響で最低限必要な機材とは?
まずは基本構成から整理しましょう。
音響の基本4点セット
- マイク
- ミキサー
- パワーアンプ
- スピーカー
この4つが揃って、初めて「音が出る環境」になります。
「スピーカーだけあればいいんじゃない?」
と思われがちですが、それは大きな誤解です。
マイク|音の入口で全てが決まる
マイクは、音響のスタート地点です。
- 有線マイク
- ワイヤレスマイク
- ピンマイク
- ヘッドセットマイク
用途によって使い分けます。
よくある失敗
- 声量に合わないマイクを使う
- ワイヤレスの電波干渉
- マイクの向きが逆
マイク選びと使い方を間違えると、
どんなに良い機材を使っても音は良くなりません。
ミキサー|音響の心臓部
ミキサーは、
すべての音をまとめて調整する装置
です。
ミキサーでやっていること
- 音量バランス調整
- 音質(高音・低音)の調整
- ハウリング防止
- 複数マイクの管理
ミキサーを触れないままイベントをやるのは、
ハンドルなしで車を運転するようなものです。
パワーアンプ|音を「鳴らせる力」に変える
ミキサーから出る音は、実はとても小さな信号です。
そのままではスピーカーは鳴りません。
そこで必要なのがパワーアンプ。
- 音を増幅する
- スピーカーを正しく駆動する
最近は、
- パワーアンプ内蔵スピーカー
- パワードスピーカー
も多く、
「アンプの存在に気づいていない」人も多いですが、
必ずどこかに存在しています。
スピーカー|音の出口
スピーカーは、音響の最終地点です。
ここで大切なのは、
- 会場の広さ
- 天井高
- 参加人数
- 設置位置
スピーカーが良くても、
配置が悪いと「前だけ聞こえる」「後ろが聞こえない」
という事態になります。
オンライン配信をするならAudioインターフェイスが必須
ここからが、
ハイブリッドイベント・オンライン配信での重要ポイントです。
なぜAudioインターフェイスが必要?
理由はシンプル。
音響機材の信号と、パソコンの信号は種類が違う
からです。
音響の信号とパソコンの信号は別物
音響機材は、
- アナログ信号
- 業務用レベル(ラインレベル)
一方、パソコンは、
- USB
- デジタル信号
このままでは直接つながりません。
そこで登場するのが
Audioインターフェイスです。
Audioインターフェイスの役割
- 音響ミキサーの音をPCに送る
- PCの音を音響側に戻す
- ノイズを減らす
- 音量を安定させる
これが無いと、
- 配信の音が小さい
- 片側だけ聞こえる
- ノイズが乗る
- 音が遅れる
といったトラブルが頻発します。
「パソコンのマイク入力でいい」は危険
たまに聞きます。
「PCのマイク端子に直接つなぎました」
これは、
音響的にはかなり無理があります。
- レベルが合わない
- ノイズが出やすい
- 安定しない
結果、
オンライン参加者からのクレーム直行コースです。
音響がしっかりしていないと、必ずクレームになる
映像トラブルは、
「ちょっと見づらいですね」
で済むこともあります。
しかし音は違います。
- 聞こえない
- 聞き取れない
- うるさい
これは、
イベントそのものの否定につながります。
特にオンライン配信では、
音が悪いと即離脱されます。
まとめ|音響は「後回し」にしない
音響は、
- 地味
- 分かりにくい
- 見た目に影響しない
だから後回しにされがちです。
ですが実際は、
音響こそイベントの満足度を左右する最重要要素
です。
最低限押さえるポイント
- マイク・ミキサー・アンプ・スピーカーは必須
- オンライン配信にはAudioインターフェイスが必要
- PCと音響は信号が違う
- 音が悪いと確実にクレームになる
イベントやハイブリッド配信を成功させたいなら、
まず音を整えること。
これが、現場からのリアルな答えです。


