BGM演出はお金のかからない重要ポイント

イベントを企画するとき、つい後回しになりがちなものがあります。
それが 「BGM(音楽)」 です。
会場・司会・進行台本・機材・ケータリング…
これらは大事なので誰でも優先して考えるのですが、BGMは“最後に流せばいいや”と思われがち。
でも実際は、
イベントの空気を決める最重要要素のひとつ
と言っても過言ではありません。
たとえば、同じ会場・同じ演出でも、
・明るくポップな曲が流れたら「楽しそう!」
・しっとりした曲なら「フォーマルで落ち着く…」
・無音なら「なんだか気まずい…」
これくらい印象が変わるんです。
この記事では、イベント制作の現場目線で 「なぜBGMはそこまで重要なのか?」 をわかりやすく解説します。カジュアルに行きますので、コーヒーでも飲みながら読んでください。
1. BGMは“イベントの最初の挨拶”みたいなもの
イベントの雰囲気って、参加者が会場に入った瞬間にほぼ決まります。
「おっ、今日は楽しいやつだな」
「なんか緊張感ありそう…」
「思ったより格式高い?」
こういう“第一印象”を決めているのが、実はBGM。
人間って視覚情報だけじゃなく、聴覚で雰囲気を判断する生き物なんです。
だから会場に入ったときの音の印象はめちゃくちゃ大事。
● 無音だと人は不安になる
シーンと静まり返った会場って、ちょっと怖くないですか?
特に懇親会や交流会だと「いま話していいの?」「場違いかな?」と迷わせてしまいます。
BGMが流れているだけで、
“ここはリラックスしていい場所だよ”
というメッセージを自然に伝えることができます。
2. 空気の“温度”を調整してくれる
イベントは時間によって参加者のテンションが変わります。
だから、どんなイベントでも「空気の温度調整」が必要です。
BGMはまさに、空気の温度をコントロールする装置みたいなもの。
● 入場時(開場)
→ 少し明るめ&テンポのある曲で、気持ちを上げていく
→ 緊張をほぐす役割も大きい
● 開始直前
→ やや落ち着いた曲にして「そろそろ始まるよ」感を出す
→ 司会者が挨拶しやすい
● 食事タイム・懇親会
→ 会話を邪魔しない、心地よいBGMを
→ 音がないと話し声ばかり目立つので逆に疲れる
● 表彰式・発表タイム
→ ちょっとドラマチックな曲で“特別感”を演出
→ 緊張と期待のバランスを整える
● エンディング・退場
→ 盛り上げたいならポップな曲、落ち着かせたいなら柔らかい曲
→ イベントの締めの印象を決める重要な時間帯
音楽を変えるだけで、空気がスッと切り替わります。
これが「BGMは空気を操る」と言われる理由です。
3. 参加者の“感情”を動かす力がある
映画でもドラマでも、音楽があるから感動するし、泣けるし、テンションも上がる。
イベントもまったく同じです。
● 楽しいはずの懇親会 → 無音だと妙に緊張
● しんみり聞いてほしいスピーチ → 明るい音楽だと集中しづらい
● 表彰式 → BGMがあるだけで“特別感”が倍増
参加者は、自分がどんな気持ちになるべきか、実は「音」で判断しています。
たとえば表彰式で名前が呼ばれた瞬間、カッコいいファンファーレやアップテンポの曲が流れたらどうですか?
受賞者はもちろん、見ている側もテンションが上がりますよね。
逆に、無音だったり、曲調がバラバラだと、感情は温まりません。
音楽は“感情のガイド役” なんです。
4. BGMがあるだけで「質が高いイベント」になる
実は細かいようで、プロのイベント業界では“音を制する者はイベントを制す”と言われるほど重要視されます。
理由はシンプル。
BGMが充実しているイベントは、完成度が高く見えるから。
プロらしさ、ブランド感、こだわり…
これらは音の演出によって一気に引き上げられます。
逆に…
- 音が小さすぎる
- 曲が合っていない
- タイミングがバラバラ
- スピーカーが割れている
- Spotifyで広告が流れる(実際よくある…)
こんな感じだと、演出が安っぽくなり、イベント全体の評価が下がってしまいます。
5. トラブル対応にも役立つ“救済機能”
意外と知られていませんが、BGMには実務的に非常に助かる役割があります。
● 司会や登壇者の準備待ちの時間を埋めてくれる
→ 無音だと“間延び感”がすぐバレる
● ちょっとしたトラブルの時間稼ぎができる
→ 機材トラブルでも、BGMがあれば「演出の一部」に見える
● 会場の「ざわつき」を整えてくれる
→ シーンとしすぎず、うるさすぎず、バランスを保つ
特にハイブリッドイベントやオンライン配信でのトラブルは多く、BGMが流れているだけで視聴者のストレスが大幅に減ります。
6. 会場タイプ別に見る“BGMの必須レベル”
どんなイベントでもBGMは重要ですが、特に必要性が高いシーンをまとめると…
● 懇親会・交流会
→ 無音だと気まずすぎる
→ 会話を誘発する「音の壁」が必要
● セミナー・講演会
→ 開場〜開始までの“静かな気まずさ”対策に必須
→ 休憩時間にも便利
● 表彰式
→ 演出の8割が音と言っても良いほど
→ 成功度が劇的に変わる
● オンライン配信イベント
→ 無音の画面ほど寂しいものはない
● 展示会・企業ショールーム
→ 常に空気を一定に保つためのコントロール役
どれも“音が空気づくりの主役”になる場面ばかりです。
7. BGMを選ぶときの鉄板ポイント
「じゃあどんな曲がいいの?」という疑問に、現場の感覚で答えるとこんな感じです。
● “歌詞なし”は万能
→ 歌詞があると会話やスピーチの邪魔になりやすい
● 明るすぎず、暗すぎず
→ 中間のテンションが一番使いやすい
● 会話を邪魔しないボリューム
→ 大事なのは「音がある」ことであり「音を聴かせる」ことではない
● シーンごとに曲調を変える
→ 開場・乾杯・表彰・閉会でメリハリをつける
● スピーカーの質は意外と重要
→ 音が良いとイベントの質そのものが上がる
→ 逆に音割れはイベントを一気に安っぽくする
特に、飲食があるイベントでは音で“会場の活気”が決まるため、選曲はかなり効果を発揮します。
8. まとめ|BGMはイベントの“縁の下の実力者”
イベント制作の現場ではよく言われます。
「司会はイベントの顔。
BGMは空気そのもの。」
つまり、BGMは「存在感がないくらい自然で、でもないと困る」存在なんです。
- 雰囲気を作る
- 緊張をほぐす
- 感情を動かす
- トラブルもカバー
- イベント全体の品質もアップ
これらすべてを、音楽は黙ってやってくれます。
だからこそ、
“最後に適当に決める”ではなく、最初から設計しておくべき要素 なんです。
どんなイベントでも、BGMを工夫するだけで完成度が一気に上がります。
これ、本当に体感レベルで変わります。


