― ハイブリッドイベント時代に必須となる理由を徹底解説
近年、オンライン配信とオフライン会場を組み合わせた ハイブリッドイベント が普及し、企業セミナーや音楽ライブ、学会、自治体イベントなど、さまざまな場面で高品質な音声が求められるようになりました。
その中心にあるのが オーディオインターフェイス という機器です。
本記事では、オーディオインターフェイスの役割から、ハイブリッドイベントでなぜ欠かせないのか、選び方のポイントまで、初心者にも分かりやすく解説します。
■ オーディオインターフェイスとは?
オーディオインターフェイス(Audio Interface)とは、
マイクや楽器などのアナログ音声をデジタル信号に変換し、パソコンに高音質で取り込むための機器 です。
また、逆にパソコン内の音声をアナログ信号としてスピーカーに出力する役割も持っています。
言い換えれば、
- 「音をパソコンにきれいに伝える」
- 「遅延を少なく録音・再生する」
- 「複数の音声を管理し調整する」
といった機能を担う、音の“ハブ”となる存在です。
● なぜ必要なのか?
パソコンに標準搭載されているオーディオ入力は、
・ノイズが入りやすい
・音質が粗くなる
・複数の音声を扱えない
などの弱点があります。
そのため、特に以下の目的ではオーディオインターフェイスが必須になります。
- 高品質な配信(Zoom / YouTube / Teams など)
- 音楽制作・DTM
- ポッドキャスト収録
- ハイブリッドイベントにおける会場音声の取り込み
■ ハイブリッドイベントで重要になる理由
ここ数年で急速に普及した「ハイブリッドイベント」では、
会場の生音声・オンライン視聴者に届ける音声・登壇者のマイク音・動画再生の音
など複数の音声ソースを扱う必要があります。
ここで大きな課題になるのが 音声の質と安定性 です。
● ハイブリッドイベントの典型的な困りごと
- 会場の音声がオンライン側にうまく届かない
- ハウリング(キーンと鳴る音)が起こる
- 複数マイクの音量バランスが取れない
- BGM とマイク音声のミックスができない
- 配信ソフトで音が割れる・遅延する
こうした問題の多くは、
「音声入力をパソコン任せにしている」
「適切な音声ルーティングができていない」
ことが原因です。
● だからこそオーディオインターフェイスが必要
オーディオインターフェイスを導入すると、
- 会場のミキサーからの音をクリアに取り込める
- ノイズを抑えてオンライン配信用音源を安定して送れる
- マイクを複数本同時に扱える
- BGM / マイク / 映像再生音をバランス良くミックスできる
- 遅延を抑え、演者と視聴者のタイムラグを最小化できる
というメリットが得られます。
特に企業セミナーや発表会では、
「音が聞こえない」= 参加者満足度の低下
につながるため、音質の安定は非常に重要です。
■ オーディオインターフェイスの仕組み
オーディオインターフェイスは主に以下の機能を持っています。
● ① A/D・D/Aコンバーター
アナログ→デジタル(A/D)
デジタル→アナログ(D/A)
この変換性能によって音の質が大きく変わります。
高品質モデルほど、クリアでレンジの広い音になります。
● ② プリアンプ(マイクプリ)
マイクの微弱な音を増幅する装置です。
特にコンデンサーマイクを使用する場合は
マイクプリの性能が音質を左右します。
● ③ 入出力の拡張
- XLR マイク入力
- 6.3mm ライン入力
- ステレオ出力
- モニターヘッドホン端子
などが用意されており、用途に応じて機材を接続できます。
● ④ モニタリング機能
演者が自分の声を確認したり、ミックスバランスを調整するための重要な機能。
遅延(レイテンシ)もここで改善されます。
■ ハイブリッドイベント向けの選び方
ハイブリッドイベント用にオーディオインターフェイスを選ぶ際は、以下のポイントがとても重要です。
● ① 入力数(最低2in)
会場ミキサーの出力と、追加マイクを同時に扱うことがあるため、
基本的に「2入力以上」が必要です。
パネルディスカッションなどでは4入力以上があると便利です。
● ② ループバック機能の有無
パソコン内で鳴っている音(動画再生、BGM等)を配信側に送るための機能です。
ハイブリッドイベントではほぼ必須といえます。
● ③ 安定性・ドライバ性能
長時間配信では、ドライバの安定性が非常に重要です。
信頼性の高いメーカーを選ぶとトラブルが減ります。
● ④ ノイズの少なさ
オンライン視聴者にとってノイズはストレスになります。
安価すぎるモデルはホワイトノイズが出る場合があるため注意。
● ⑤ 携帯性(イベント運用の場合)
イベント会社やPR担当が持ち運ぶ場合は、
軽量で丈夫なモデルが使いやすいです。
■ ハイブリッドイベントでの接続例
● 例:企業セミナーのハイブリッド配信
- 会場ミキサー → オーディオインターフェイス(ライン接続)
- 登壇者マイク → ミキサーで調整 → オーディオインターフェイス
- パソコン → Zoom/YouTube へ配信
- オーディオインターフェイスのループバックで動画音声も送信
こうした構成をとることで、会場とオンラインの双方に
クリアでバランスの取れた音声 を届けられます。
■ 代表的な用途別おすすめ機能
| 用途 | 必須機能 | 理由 |
|---|---|---|
| ハイブリッドイベント | ループバック / 複数入力 / 高安定性 | 会場音・PC音・マイク音の混在に対応 |
| 講演会・ウェビナー | 低ノイズ / 高音質マイクプリ | 声の明瞭さが最重要 |
| 大規模配信 | 4ch以上の入力 / ハードウェアミキサー連携 | 複数マイクの管理が必要 |
| 音楽ライブ配信 | 高性能AD/DA / レイテンシの少なさ | 楽器の音質保持が必須 |
■ まとめ:ハイブリッドイベント時代の“必需品”
ハイブリッドイベントが当たり前になった今、
オーディオインターフェイスは「あると便利」ではなく
「イベントの質を左右する必需品」 となりました。
- 音質が飛躍的に向上する
- ハウリングやノイズが減る
- PC音・会場音を柔軟にミックスできる
- 配信が安定する
といった効果は、イベントの満足度に直結します。
これからイベント配信を予定している方は、
ぜひ導入を検討してみてください。


