劇場でのハイブリッド配信
劇場でのハイブリッド配信をサポートさせて頂きました。劇場という事もありハイブリッドイベントの内容はお芝居です。都内にある劇団からのご依頼でした。「今回の公演をインターネットでライブ配信したい」との事でした。有料コンテンツでの配信の場合にはYouTube配信は利用できません。その為、別のプラットホームを利用しての配信となりました。弊社からは機材システムの技術提供を行いました。
ハイブリッド配信の依頼経緯
劇団での新たな企画としてハイブリッド配信を取り入れる取組みを実施する事になり各社のハイブリッドプランを比較頂いたようです。どの会社も高額な見積を提示されて諦めていたそうです。事前ある程度内容をお聞きしており「技術サポートのみ」という事でお見積りをさせて頂きました。
劇場でのハイブリッド配信料金
今回の劇場でのハイブリッド配信料金はミディアムプランをベースにお見積りを作らせて頂きました。ライブ配信といってもカメラワークも多くスイッチングが非常に多い配信となり普通にお見積りをすると確かに高額になってしまいます。その為、打合せ時間を節約し技術スタッフを減らす事で料金をスマートにする内容で調整を進めました。
スイッチングスタッフはつけずに演出件映像監修をしている劇団スタッフさんがスイッチングする事になりました。台本も理解しているし欲しいシーンも自分が一番把握しているのでそれが一番いいだろうという理由です。
カメラワークも簡素化し更に予算圧縮
スイッチングだけでは予算削減といっても大した金額になりません。カメラマン数名を劇場内に配置様々なカメラワークをする為には、リハーサルから会場に入りカメラテストをする必要もあります。しかし今回のハイブリッド配信ではそのような予算もありません。そこでカメラマンへの指示とカメラワークを簡素化。インカムで指示を出しながらの配信をするする事で予算を更に圧縮していきました。
初めての試みとしては成功
劇団四季のような大きな劇団ではありませんでしたが、1週間の講演で1000名以上の導引をできる老舗劇団さんです。初めての試みとしてハイブリッド配信企画はある程度成功との事でした。しかし、課題も多く今後の継続は保留という流れとなってしまいました。弊社としては残念ではありますが、やはり演劇はその場の空間を楽しむイベントでもあります。
ハイブリッドイベントでは不向き
このような演劇などは一見するとハイブリッドイベントの相性が良い感じもしますが、実は相性がそれほど良くありません。例えば有名人のリハーサル公開ライブ配信などであれば相性は抜群でしょう。今回のような公演のハイブリド配信イベントでは収録映像を閲覧した際の満足度がイコールとなってしまいます。
演劇の招待者は知り合いなどが多く含まれ「〇〇ちゃんが出ているから見に行こう」というケースも多く「知り合いの演技を生で見たい」という気持ちが多いイベントでもあります。更にこのような演劇を開催する場所はそれ程大きなホールではなく200名前後で満員になる中規模劇場を使用します。来場者は出演者の演技と劇場内の空気感なども楽しんでいます。その為、ハイブリッドイベントとの相性が良いのか?と問われると「ハイブリッドイベントよりも収録後にしっかり編集したものを公開した方が良い」というお答えになると思います。その際は映像収録サポートもお任せ下さい。